これでどんな物でも簡単に撮影できる!
と、息巻いて購入した撮影ボックスが実はあまり使い物にならないケースがあるのはご存じですか?
化粧品の金属製のフタとか、特に丸いものは180度くらい映り込むよね
そうやって撮影ボックスの購入を後悔する人多いんだな
反射しない物であれば無難なイイ写真が手に入る撮影ボックスですが、テカテカした反射物はそうはいきません。
真四角なものならまだしも、円形や球状のものだと撮影者側どころか両サイドまで映り込んでしまいます。
これから撮影ボックスを購入検討している方やすでに持っている人は何を撮影しようとしてますかね?
もし鏡面仕様の金属製の被写体、鏡面とまではいかなくても周りの情景をしっかり映しこんでしまう球体や円形状の被写体を撮影しようとする場合は注意。
いろんな理由で撮影ボックスではそれが回避できないんです。
ただ、あきらめないでください。
回避はできなくても軽減はできます。
今回はその辺を深く掘り下げて
撮影ボックスの映り込み問題を回避する2つの方法をご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
撮影ボックスの映り込みはどうしようもない
結論、そうなんですよ。
厳密にいうと、撮影する角度で映り込みを回避できることもありますが、その角度でしか撮影できません。
撮影ボックスに撮影の幅を制限されてしまうんですよ。
被写体の形状によって撮影ポイントを振り回されることもあります。
撮影ボックスさえあればどんな物や状況でもキレイに撮影できると思ったのに
これぞ撮影ボックスの落とし穴なんだな
これでは撮影しているというより撮影させられてますよね。
でもこの映り込み、何とかしたいですよね?
じゃあまず考えるのが、
何が映り込んでるのか?ってこと?
鋭いじゃん
これは2つのケースに分けることができます。
撮影ボックスの映り込みを2つのケースで考える
そもそも映り込みのケースって2つに分けられるんですよ。
- 撮影ボックス内の照明が映り込んでいる
- 撮影している側が映り込んでいる
この2つをどこまで解消できるかがカギなんですが、ゼロにするのは難しいです。
なので軽減するというスタンスで取り組んでいきましょう。
撮影ボックスの映り込みを軽減する2つの方法
その方法というのは
- 方法1.撮影ボックス内の照明を拡散させる
- 方法2.天井照明を消す
に、なります。
1つずつ解説していきますね。
方法1.撮影ボックス内の照明を拡散させる
本当は照明自体を動かしたいんですが、それは無理なのでこのような対策になります。
撮影ボックスの天井にはLEDの連続した光源がずらりと並んでいます。
これが被写体の表面に映り込むことで不自然さを出してしまうんですが、この光源に半透明のカバーをすることで少し和らげます。
カバーといっても下の写真で使ってるのはスーパーでもらう乳白色のビニール袋です。
それをカットして使ってるだけです。
映り込みの見え方(左) | LEDむき出し(右) |
映り込みの見え方(左) | LEDむき出し(右) |
多少マシになったかと思います。
方法2.天井照明を消す
これは撮影者側を映り込ませないようにする対策です。
そもそも映り込む原因は何か?ということを考えると、それは撮影者側が明るいからなんですね。
確かに暗かったら見えないもんね
それは黒しか映り込まないという事なんだよ
天井照明が点いてると部屋全体がまんべんなく照らされるので、とうぜん撮影者側もしっかり明るくなります。
逆に消すことで部屋が暗くなり、撮影者やその他余分なものも暗くなるので映り込みが軽減されるんですね。
もっと言うと、撮影ボックスからの光が撮影者側にも漏れるので、タイマー撮影を使用して撮影者が隠れる、または離れるということも効果的です。
以上のように、撮影ボックスの照明を拡散させたり、部屋の天井照明を消すことでだいぶ映り込みが少なくなったと思います。
とはいえ映り込み対策を徹底的にやりたい
まぁまぁのところまではいくんだけどもっと何とかしたい
贅沢だなぁ
あとちょっとで完璧なのにぃってなると、撮影ボックスでは無理があるんですよね。
その辺の詳細は以下の記事にゆずりますが撮影ボックスを使うと囲われてるせいでいろいろと制限がかかってしまうんです。
撮影ボックスではどこまでいっても「それなり」の写真しか撮れないのは覚えておいた方がいいです。
もし、もっと商品の魅力を引き出すような撮影がしたいのであれば、商品ごとのライティングをちゃんとしてやることが重要なんですね。
まとめ
撮影ボックスはサクッとまぁまぁの写真を撮るのに最適です。
「これで簡単にキレイな商品撮影ができる!」
と息巻いて化粧品によくある反射するような素材を使ったものを撮影すると即撃沈。
そうならないためにも今回お教えした
- 撮影ボックスの照明を拡散させる
- 部屋の天井照明を消す
という対策をとって、撮影ボックスがタンスの肥やしにならないようにしましょう。
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